新米ママと、ときどきオトン。

未年うまれのむすめを育てる新米ママと、その夫がときどき登場する子育てブログです。

大人の恋は、やっかいだ。ドラマ「カルテット」にみぞみぞしてきた話

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こんばんは、新米ママのtononecoです。今日はわたしの育児と仕事の合間の楽しみとなっている「カルテット」というドラマについてです。ひたすらこのドラマのここが好き!みたいなことを語っていくので興味のない人はスルーでお願いします笑
わたしは普段それほどドラマを観ないので、一年にひとつくらい好きになる作品があればいい方です。ちなみに去年「逃げ恥」を観ていなかったわたしのおすすめは「真田丸」です。大河なので一年たっぷり楽しめました◎「カルテット」は、そんなわたしがひさしぶりにはまれそうなおすすめのドラマです!

カルテット

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「大人の恋は、やっかいだ。」
TBS系の火曜よる10時から放送しているドラマ。

http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

ある日、4人は“偶然”出会った。

女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。

彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。

脚本は坂元裕二さん

「カルテット」は坂元裕二さんの完全オリジナル脚本です。人間ドラマの名手、とカルテットの公式サイトで紹介されていました。最近はオリジナル作品がコミックが最初だったりするドラマが多い印象な中で、オリジナル脚本貴重ですよね。
わたしがこの脚本家さんを最初に意識したのは「それでも、生きてゆく」という、瑛太と満島ひかりが出ているドラマが最初でした。それから、すごく好きになった「最高の離婚」もこの方で、個性的キャラクターや独特な人間関係、印象的なセリフなど、楽しめる要素の多い作品を作るなあと気になっていました。
他にも「mother」「woman」などヒットしたドラマが多い印象です。

カルテットのここが魅力的

ネタバレしないよう気をつけながら、好き勝手に魅力を語りたいと思います!

個性的なキャラクター

主人公、松たか子の役名が「巻真紀(まき まき)」

今までドラマでこんな設定あったんでしょうか?笑 もし現実であったら悲劇的、でありながらドラマならではのコミカルな要素をぶっこんでくるのも面白いです。ちょっとふざけてるような、でも劇中の登場人物たちは大真面目であからさまには笑えない、くすっとさせる感じです。

すずめちゃん(満島ひかり)の服装

すずめちゃんという名前も可愛いですよね◎目が痛いくらいのものすごいビビットな色の服を着ていて、でもそれがマイペースなキャラクターに馴染んでいて可愛くすらある。あとなぜか彼女の華奢な身体を無視したような、だっぼだぼのサイズ感の服ばかりだったり。そんなファッションがはじめ目を引きすぎてちょっとびっくりするのだけれど、すぐにそれが魅力的に映り始めるのです。不思議!

別府くん(松田龍平)のいたたまれなさ

「世界の別府ファミリー」として知られる音楽一家の一員であるのも関わらず、音楽の世界では何者にもなれずドーナツメーカーに勤務している別府くん。けれど社内でも特別扱いでぬるま湯に漬けられていて、どうにもお坊ちゃん色の強いアラサーのおじさん…という、なんともいたたまれない設定です。けれどカルテットの人間関係の中ですこし大胆になったり、彼の現状がすこしずつ打破されこれから何か身の内に隠し持ったものがさらに露わになるのかも…?「ぶりっ子おじさん」的に目が離せない役所です。

家森(高橋一生)が胡散臭すぎる二枚め

登場シーンからすでにチャラ男で、こだわりも強く相当面倒臭いキャラクターです。でも(たぶん)決して悪い人間ではなく、それをわかっているからか、カルテットのほかの3人からも多少いじられながらも拒絶はされない、なんとも良い位置にいるように思います。こんな男現実にいたら絶対関わらないようにするな〜という感じなのですが、ドラマで見ているぶんには逆に個性も際立ち魅力的かも。
わたしは満島ひかりと松田龍平が好きでこのドラマを観始めたのですが、この家森のキャラが自分の中で異色すぎて全然ノーチェックだった高橋一生にむしろ持っていかれつつあります。笑

印象的なセリフが多い

坂元裕二さんの脚本において、登場人物たちのセリフは本当に印象的なものが多いです。会話も型にはまっていなくて、けどわかりにくいわけではなくその人物の真意をピンポイントで放り込んでくる。
ぼんやり聞いていると、観ているわたしたちにとっても核心を突かれすぎる言葉がさらっと出てきたりするので、どきっとするし度々考えさせられます。すこし重い内容を、テンポの良い会話劇の中にざくざく仕込んでいたり。
そして、真面目なセリフも、ちょっとした意味をなさないセリフも個性があります。ネタバレになってしまうので、今回は具体的なセリフの言及は避けます。
そうそう、ネタバレにならない範囲で、今回ちまたでも流行りそう(というかネット界隈ではすでにじわじわきてる?!)のは、すずめちゃんの「なんか、みぞみぞしてきました」です。この記事のタイトルにも早速引用しました。
なにそれ?!って感じなのですが、すずめちゃんが当たり前のように要所要所で何度も使うので、まだ観ている方は感覚を掴みきれてないのですが自分もどこかでそれを使いたい欲が出てくるという。笑

画面が素敵

まず舞台が冬の軽井沢。寒々しい雰囲気がラブサスペンスにぴったり。けれど逆に、その寒色の中に人間関係のあたたかみが際立つ感じがしています。
カルテットが共同生活をはじめる別荘(世界の別府ファミリーが所有)は、グレー寄りのエメラルドグリーンの壁紙が素敵すぎる内装。心なしか有名なこの絵本を連想させます。

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「おやすみなさいおつきさま」マーガレット・ワイズ・ブラウン
緑の壁紙に暖炉にランプという、赤い風船こそないものの、この世界観が現実になったように錯覚しました。

あとは衣装もいいのです。普段あんなに方向性バラバラな私服なくせに、ステージに立つときはみんな決まっていたりして。そしてもちろんステージ衣装にも個性が際立っています。

エンディングがかっこよすぎる

エンディングが素敵すぎて、それを観るだけでもわたし的にはかなり満足度が高いです。
椎名林檎作詞作曲の『おとなの掟』を主演の4人がDoughnuts Hole名義(カルテットのバンド名)で歌っています。松たか子と満島ひかりのボーカルが示し合わせたかのように林檎節乗っかっています。映像の質感もあいまってめちゃくちゃかっこいいのです。すみません、ボキャブラリーの貧困でかっこいいしか言えません。
とにかくこんなにエンディングだけを繰り返し観たドラマ、わたしははじめてです。

アラサーな登場人物たち。「大人の恋はやっかいだ。」

わたしは既婚者ですし夫との交際期間も長かったので、色気のある話はとんと昔のことになります。それでも恋愛マンガなど読んでみぞみぞ…じゃなくてどきどきしたり、いいな〜なんて純粋に思ったりしますが、それって若い頃の恋愛への懐かしい気持ちがあるからなのです。何かの間違いで、アラサーになった今新たに自分が恋愛するなんて考えたら、面倒臭いの極みだろうなぁと。やっぱり大人だからこそ、変な聞き分けの良さやほんのりある諦めみたいなのとか、場面によってはプライドがしゃしゃり出てくるだろうし、まったく魅力的じゃないなぁと。だからこそドラマの中でおかしげな個性をこじらせたアラサーたちが、わちゃわちゃもちゃもちゃ色々とめんどくさい恋をしているのを、見守るくらいでちょうどいいのかもと思いました。

こまかすぎるけれど、おもしろいなと思えるところがたくさん

ほかにも、松田龍平の歌声を聴けるのもレア感が高すぎるし、同僚とのカラオケでの定番曲がSPEEDなのも世代的にもわたしにはぴったり。この抜け感が効きすぎていてハマってしまう!
1話に出てきた流浪のピアニスト・ベンジャミンさん(イッセー尾形)もすごくよかったし、軽井沢のレストラン「ノクターン」で働くウェイトレスで元地下アイドルのいつも目が笑っていない女の子もとてもいいキャラ。

大好きな漫画家の田房永子さんもカルテットについてTwitterで呟いてるし(見ている視点がまったく違うけれどとても興味深い)。

とにかくわたしにとっては心の琴線に触れまくるドラマなのです。

ネットでも観れます

最新回であれば7日間無料配信だそうです。TBSのオンデマンドサービスから視聴可能なので、未見で興味を持った方は是非こちらから。本当に便利な時代になったなあ。

http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

↑このページ内のTBSオンデマンドのバナーから。(スマホからは専用のアプリが必要になるようです)

というわけで今夜は「カルテット」の第3話の放送です。わたしはだいたい22時くらいには寝てしまっているので録画して後日見ているのですが、それが最近の楽しみです。今夜あたりにまたひとつ、家森の秘密が暴かれるかもしれないなあ。楽しみ楽しみ♪
というわけで、ドラマ「カルテット」の感想とわたしが感じる魅力のおすすめでした!